染める

その色をなかったことにできない

その色をなかったことにできない

思い切って以前作っていた作品を処分することにしました。

しかし、どうしても捨てられなかったものがあります。

そこで、なぜ捨てられなかったのか考えてみました。

目次

1.作品を捨てることができたのはなぜか

2.作品を捨てることができなかったのはなぜか

3.おわりに

作品を捨てることができたのはなぜか

今、1畳ほどの場所で藍建てをしています。

(未だに建つ気配はありませんが…。

今のままでは絶対に場所が足りなくて困りそうでした。

作品を処分し、半畳ほどのスペースが空きました。

捨ててしまったなという気持ちは、正直少しあります。

しかし、今やりたいことのためには必要だったという気持ちの方が強いです。

今のため、を大事にしたかったのです。

作品を捨てることができなかったのはなぜか

「その色をなかったことにできない」

作品を処分しようと決めたとき、この作品は捨てることができないだろうな、と思っていました。

その色をなかったことにできない

さっくり言うと、他の作品を作るために残った生地の切れ端を使って作った作品で。

この切れ端も同じ色だけど、選ばれなかった部分だからといって無しにはしたくないなという気持ちで作りました。

薄かろうが、濃かろうが、ムラがあろうが、それでいいと言いたかった。

染まった色自体に、元々いいとか悪いとかはない

今は作ったときの気持ちもあるけれど、様々な気持ちがあります。

何もかも取っ払ってしまって色だけをただ見れば、いいとか悪いとかは本当はないのだと思う。

人間に置き換えても、全部とっぱらえば みんなただの人で。

色の側からしたら、染めて作ったのはおまえの勝手って思うかもしれない。

色の中に感情があれば「いいとか悪いとか、そんなこと言われなくても僕は僕だよ」って言うのではないか、とか。「大きなお世話」だとか。

何でもいいから声が聞こえたらいいのに。

色に対してやさしくありたいということ

作品を見ていると、やさしい染め方で染めていたら どんな色たちになっていたのだろうか…と思う。

あの染め方で痛くはなかっただろうか。

自分でしてしまったことを覚えておいて、色たちをなかったことにしたくない。

染め方にも色々あるけれど、どんな染め方をするのかは自分次第。

変えていくことができる。

どんな色でも色だけれど、何も考えなければどんな染め方でも良くなってしまう。

どんな色でも色だからこそ、やさしくありたい。

おわりに

作品を作ったときもやさしくありたいとは思っていたのですが、足りていなかったように思います。

この作品も手放す日が来るかもしれないけれど、考えたことだけは手放さないように。

過去の自分になるべく早く気が付くように、未来の自分に忘れないようにと書き残しておきます。

そんな感じでした。それでは。