考える

同じ絵でも、状態で感じ方は変わる

同じ絵でも、状態で感じ方は変わる

実家においていた作品の整理をしたので、その中で色々思うことを書いていこうと思う。

目次

1.1枚の絵から

2.当時のこと

3.今、思うこと

4.同じ絵でも、状態で感じ方は変わる

1枚の絵から

1枚の絵から思うことを書いてみる。

18.96 キャンバスに油絵

キャンバスに油絵。

大きさは約116.7×91㎝。

顔が溶けていくような絵。

鼻周りが分裂していきそうな感じ。

目の端がなんか有刺鉄線みたいになっている。

当時のこと

そもそも縦描きで、具体的に何を描いていたのかは記憶にない。青っぽい中に少し黄色が入っていたのはなんとなく覚えている。

結局、ちがうと気が付いたので上に描いていたものを全部はぎ取った。

はぎ取ったと言っても綺麗に取れるわけではなく、絵の具はうっすらと残ってしまっていた。

なんとなく横向きにしたら、なんだか描けそうな気がしてそのまま勢いで描いた。

 

絵を書き直してから、3日くらいかけて部屋で描いた。

横向きにしたときの画面のもやもやを見て描いた、という感じ。ぼんやりとこうしようと浮かんできた。

 

描いた、のだけれど、描いた理由をあらわす言葉も当時はしっくりこなかった。口では言っているけれど、違うなあと思っていた。

当時のメモだとかを見ると、終わりとはじまりのちょうど境目みたいな時期に描いていたので、変化に対する不安からできたのだろうなと思う。

今、思うこと

わからないことへの不安

今見てみると、訳がわからずジタバタしているように見える。

全体的にもどうなっているのかはっきりわからないとも言われたことがある。先がわからないことへの不安そのものだったんじゃないかとも思う。

溶けていきそうなのに、目は有刺鉄線みたいになって縛られていっている。

縛られていく間さえも何も見たくなくて白目になったのかもしれない。

でも、不安をそのまま色で表すことはしなかったんだろうなあと思えた。

そのまま描いたらおどろおどろしくなりすぎるから、色だけは明るくしたのかなあと思う。

無意識に色だけ対抗しているようにも見える。

人になりたい

当時も不安だったのだろうけど、今は今で問題があり、結局不安からは逃れることが出来ないのだなと思う。

本来は、溶けていく、剥がれていくという意味で描いていたのだけれど、今見ると「人になりたい」と集まっていっているようにも見える。

望まれるような人になろうとしているのだけれどなれない。なりたくない。

嘘なんて見たくないから、白目むいてる。

曖昧な世界で絶対の正解なんてないんだろうなあと思うけれど、自分なりの正解を選ばなきゃいけない。

かと言って、はっきり答えをだしたら叩かれる。

訳がわからない世界なのに、線引きはされる。

目に見えて線引きされたら分かりやすいけれど、そんなにわかりやすく答えを出してはもらえない。

…とそんな感じにも見られるなあと思ったり。(不安と不満が混じっているかもしれない。笑

 

でも、完璧にわかってもらえるなんてことはないし、ちょっとわかってもらえるだけで、ラッキーだ。

正解かどうかはわからなくても、上辺だけになるよりは何かしら叫んでいる方が面白い。

同じ絵でも、状態で感じ方は変わる

同じ絵を見ても、そのときの状態で感じ方は変わっていく。

自分の中で、不安の理由を見つける装置、的な絵。

描いていたときも 今も不安というものはなくならないし、もう しょうがないんだなあとあきらめるしかない。

不安なことを考えると、直通でダイレクトに辛いだけになってしまう気がするけれど、絵を通して考えてみると、突き放して見られて楽になる気がする。

また何年か経って見ると別の見え方があるんだろうなと思うと面白いなと思う。

そのときは、どんな感じ方をするのだろうか。